名前はどうやってチャット欄に漏れるのか、なぜ「アップロードして匿名化」も同じ問題なのか
要約してほしくて貼る文章は、たいてい他人の文章です。顧客のメール、議事録、同僚のSlack、サポートのチケット。そこには名前や電話番号、ときにはカード番号や、うっかり混ざったAPIキーが入っています。質問に必要な情報ではなく、ただ原文にくっついているだけです。問題は、貼った瞬間にその人の情報が自分の端末を離れ、自分が管理していないサービスの記録に残ることです。答えに名前が出なくても、送った側にはもうあります。
だから「貼る前に匿名化」というツールはたくさんあります。ところがその多くは、文章を自分たちのサーバーにアップロードして処理します。個人情報をチャットサービスに送らないために、代わりに匿名化サービスへ送るわけです。受け取る先が一つ増えただけで、問題は同じです。名前を隠す処理は正規表現と短い単語リストで、ブラウザの中で十分にできます。どこかへ送る理由はありません。
自動検出は出発点であって結論ではありません。メールやカード番号は形がはっきりしていて見逃しにくいのですが、人名は推定です。大文字で始まる二語が会社名や製品名のこともあり、逆に短い呼び方はすり抜けることもあります。だから見つけた項目を一覧にして、一つずつチェックを外せるようにすることが大切です。貼る前に一覧を一度眺めるのに10秒もかかりません。
復元表は便利で、同時に危険です。プレースホルダーと原文を対にした表なので、返ってきた答えの中の [NAME_1] を本当の名前に戻したいときに役立ちます。逆にその表をチャットに一緒に貼れば、隠した意味はなくなります。表はこの端末にだけ置き、本当の名前が必要な最後の場面でだけ開いてください。必要がないなら、作らないのが一番安全です。
貼って、眺めて、コピーする
スクラブパッドは、画面の一番上にある大きな欄に文章を貼るところから始まります。メニューもタブもなく、貼り付け欄が最初に見えます。貼った瞬間にこのブラウザのタブの中で、メール、電話番号(国際・韓国・米国・イタリア・日本・中国の形式)、住所と郵便番号、Luhn検証を通るカード番号、IPv4・IPv6、OpenAI・AWS・GitHub・Slack・Googleのキーと Bearer トークン、そして人名(英語・韓国語・日本語・中国語の推定)を探します。同じ人、同じメールは何度出ても同じプレースホルダーになります。「Ada Lovelace」が3回出れば3回とも [NAME_1] です。そうしてこそ、答えが誰の話なのか追えます。
見つけた項目は確認リストに、種類のバッジ、原文、プレースホルダー、出た回数と一緒に並びます。チェックを外すとその項目は原文のまま残り、ほかのプレースホルダーの番号はずれません。自動で見つけられない言葉は「自分の言葉」の欄に入れてください。プロジェクトのコードネームや会社名などです。大文字小文字を区別せず単語単位で [WORD_1] になり、リストはこの端末に残って次も使えます。辞書はJSONで書き出し、取り込めます。
その下には原文とマスク後が横に並びます。狭い画面では上下に積まれます。マスク後ではプレースホルダーが黄色いチップに、原文では隠される部分が赤い下線になるので、何が変わったのか一目で分かります。良ければ「マスク後をコピー」を押してChatGPTやClaudeに貼るか、.txtでダウンロードしてください。復元表が必要ならそのすぐ下で表示・コピー・JSONのダウンロードができ、原文が入っているという警告がいつも横に付いています。
帯・貼り付け欄・確認リスト・並べて表示・復元表・設定
- 上の黄色い帯: データがこの端末にだけ保存され、マスク処理もこの端末で行われるという案内です。サーバーには送りません。
- 貼り付け欄: ページの最初のカードです。マスクする、サンプルを入れる、空にするが並び、その下にこのタブの中だけで処理するという一文があります。
- 確認リスト: 行ごとにチェックボックス、種類(メール・電話・カード・IP・キー・住所・人名・単語)、原文、プレースホルダー、回数。すべて選択・すべて解除。
- 自分の言葉: 入力欄と追加、チップで並ぶ言葉と削除、辞書の書き出し・取り込み(JSON)。
- 原文とマスク後: 二つの欄が横に、狭い画面では上下に。マスク後をコピー、マスク後をダウンロード(.txt)。
- 復元表(任意): 表示・非表示、コピー、JSONでダウンロード。原文が入っているのでチャットに貼らないという警告。
- 設定: 最後の文章をこの端末に残すかのオン/オフ、すべて削除。一番下にプライバシー・利用規約・ガイド・try-dabble.com のリンクと約束のチップ。
文章が残る場所
貼り付けた文章、見つけた項目、マスク後の結果、自分の言葉、設定は、すべてこの端末のこのブラウザの中にだけあります。マスク処理そのものがタブの中で動くので、ページと自分のファイルを読み込んだあとは、文章が原因のネットワーク要求はありません。アカウントも同期も分析ツールもありません。標準では最後の文章がこの端末に残り、次に開いてもそのままですが、共用端末なら設定でオフにするか「すべて削除」を押しておいてください。ダウンロードした .txt、復元表、辞書ファイルはブラウザのダウンロードフォルダに作られ、そこから先は完全にあなたの手の中です。
本当に何もアップロードしませんか?どう確かめますか?
はい。マスク処理はこのブラウザのタブの中で動き、文章はどこにも送信されません。確かめるには、ブラウザの開発者ツールのネットワークタブを開いたまま文章を貼ってみてください。ページが最初に自分のファイルと try-dabble のフィードバックウィジェットを読み込んだあとは、新しい要求は出ません。機内モードでも同じように動きます。
名前を見逃したり、違うものを名前と判定したりしたら?
どちらも起こります。人名の検出は推定だからです。誤って判定された項目は、確認リストでチェックを外せば原文がそのまま残ります。見逃した名前は「自分の言葉」に入れればその場で [WORD_n] になり、辞書に残って次の文章でも自動的にマスクされます。よく扱う人や会社の名前をあらかじめ辞書に入れておくと、確認がずっと速くなります。
復元表は必ず作らないといけませんか?
いいえ。標準では隠れていて、表示を押すまで何も作られません。返ってきた答えの中の [NAME_1] を本当の名前に戻す必要があるときだけ使ってください。そのときもコピーやダウンロードはこの端末の中だけです。表にはマスクした原文が全部入っているので、チャットには絶対に貼らないでください。必要がなければ作らないのが一番安全です。
無料ですか?広告やアカウントは?
すべて無料で、月$9.99のようなサブスクや課金の壁はありません。広告も、アカウントも、ログインもありません。貼り付け欄はメニューの奥に隠れておらず、ページの最初のカードです。ご意見はこのガイドの「フィードバックを送る」からお知らせください。アプリの中には別のフィードバック欄はありません。
