「一枚のスキャンに入った複数の写真を分ける無料ツール」から始まりました
投稿は r/software に「free tool for splitting a scan with multiple photos into separate files」という題で上がりました。事情はよくあるものです。家の古いアルバムをデジタルにしようと、フラットベッドスキャナーに写真を三、四枚ずつ並べて取ると、出てくるのは写真が何枚も入った大きな画像一枚です。必要なのは、その一枚を写真ごとの別ファイルに分けること、できれば斜めに置いた写真をまっすぐにすること。
方法がないわけではありません。スキャナーに付いてくるソフトに複数写真の自動分割が入っていることもありますが、そのスキャナーとそのパソコンに縛られます。スマホのスキャンアプリはたいてい書類を一枚まっすぐにすることに向いていて、アカウントを勧めます。写真を自動で分けてくれるウェブの道具もありますが、英語だけだったり、写真をサーバーに上げて処理したりします。家族の写真をよそのサーバーに送るのが気になる人には、そこで止まってしまいます。
クロップパッドはその中間を埋めます。ブラウザで開き、アカウントも課金画面もなく、スキャンはこの端末の中だけで処理します。しないこともはっきりしています。スキャナーを操作せず、あせた色を戻したり傷を消したりしません。スキャナーが見たとおりのものを、写真ごとに切り出すだけです。
クロップパッドがすること
スキャンを落とすと、クロップパッドはまず用紙の縁を読みます。縁はたいていスキャナーのふたなので、その色が背景です。だから白いふたの上でも、黒いアルバム台紙や黒い布を敷いて取ったものでも写真を見つけます。次に背景と違うかたまりごとに枠を描き、写真が斜めに置かれていれば枠もその角度に傾けます。枠ごとに角度は別々です。
難しい場合が二つあります。一つは白いふちのプリントを白いふたに置いたとき — ふちが背景に溶け込みます。クロップパッドはプリントの縁のかすかな線と影をたどって輪郭を見つけます。もう一つは写真どうしがくっついているとき。その間の細い継ぎ目を探して引き離し、どれだけ強く離すかは「引き離し」スライダーで決めます。
枠はすべて手で直せます。ドラッグで動かし、角で大きさを変え、丸いハンドルか「角度」スライダーで回し、矢印キーで少しずつ動かします(Shift を押すと十ピクセルずつ)。見落とされた写真は「枠を追加」、いらない枠は「枠を削除」。合ったら保存します。写真一枚は「保存」、いま開いているスキャンの写真全部は「このスキャンを ZIP」、トレイ全体は「全スキャンを ZIP」。ファイル名はスキャン名に番号が付きます — scan-01.jpg、scan-02.jpg。
最初のスキャンを分ける
スキャナーの側で少し気を配るだけで、あとで枠を直す手間がぐっと減ります。
- 写真の間を指一本ぶんあけて並べます。くっついていても離しますが、あけておけば間違いようがありません。ガラスの縁にも少し余白を残します。
- いつもどおりガラス全体を一枚で取り、JPEG か PNG で保存します。たいていの写真は 300dpi で十分で、小さな写真を大きく見るつもりなら 600dpi で取ります。机に並べた写真をスマホで上から一枚撮っても構いません。
- そのファイルをクロップパッドに落とすか、「スキャンを選ぶ」で選びます。スマホなら「用紙を一枚撮影する」でその場で撮っても構いません。何度か取ったなら全部まとめて落として構いません — トレイに並び、スキャンごとに自分の枠を持ちます。
- 枠を見渡します。二枚に枠が一つなら「引き離し」を上げ、淡い写真やふちを取りこぼしたら「感度」を上げてから「写真を探し直す」を押します。それでも駄目なら手で直します。台紙がほとんど写真で埋まっていて背景を取り違えたら、「台紙」を「端から読み取る」から「明るいふた」か「暗い台紙」に変えます。
- 横向きの写真は「90° 回す」で起こします。どちらが上かは、写真の中身を見る人にしかわかりません。
- 保存の設定を選びます。形式は JPEG(画質スライダー)か PNG、そして「写真ごとにまっすぐにする」「白いプリントのふちを落とす」「各辺を削る」。ふちも残したいなら「白いプリントのふちを落とす」を切ります。
- 写真を「保存」で一枚ずつ受け取るか、「このスキャンを ZIP」か「全スキャンを ZIP」でまとめて受け取ります。受け取ったら「トレイを空にする」で空にして構いません。
しないこと、はっきりと
- スキャナードライバーではありません。スキャナーを動かしたりスキャンを始めたりしません。スキャンはいつもの方法で行い、できたファイルを持ってきます。
- 修復しません。あせた色を戻さず、傷やほこりを消さず、シャープにせず、色を補正しません。写真はスキャナーが見たとおりに出てきます — 切り出されてまっすぐになるだけです。
- 重なった写真は自動では分けられません。一枚がもう一枚に重なっていると、どこが境目かを確かに見分ける自動の方法がありません。そういうときは「二つに分ける」で分けて手で合わせるか、すき間をあけて取り直すほうが早いです。
- 写真の中の顔や中身を読みません。探すのは背景と写真の境目だけで、誰が写っているかはクロップパッドの知ることではありません。
- 保管庫ではありません。トレイは受け取るまでスキャンが待つ場所で、写真アルバムではありません。残すのは受け取ったファイルです。
端末に残るもの
スキャン、枠、設定 — すべてこの端末のこのブラウザの中にあります。写真を見つけて切り出しまっすぐにする作業も、すべてこの端末で行います。アップロードも、サーバーでの処理も、アカウントもありません。ページを閉じて開き直してもトレイはそのままで、空にするまで残ります。
だから気にかけるべきは受け取ったファイルです。トレイは作業台にすぎず、「トレイを空にする」を押すか、ブラウザのデータを消せば一緒に消えます。元のスキャンはスキャナーが保存した場所にそのままあるので、切り出した写真を受け取ってアルバムのフォルダーに移せば終わりです。
アカウントや有料版はありますか?
ありません。登録画面も課金画面も無料体験もありません。アドレスを開けばそれで全部です。
スキャンはどこにアップロードされますか?
どこにも上がりません。ファイルはこの端末で開かれ、写真探し・切り出し・まっすぐにする作業はすべてこの端末で行われ、結果もそのままこの端末に受け取ります。処理するサーバーがないので、送る先もありません。一度開いたあとなら、インターネットを切っても同じように動きます — それがいちばん簡単な確かめ方です。
白いふちの写真を白いふたで取りましたが、見つかりますか?
たいてい見つかります。プリントの縁にはスキャナーの光でかすかな線と影ができ、クロップパッドはその線をたどって輪郭をとらえます。枠が絵の部分だけを囲んでふちを取りこぼしたら、「感度」を上げて「写真を探し直す」を押すか、角を引っぱって広げてください。いちばん確かなのは、写真の後ろに黒い紙か布を敷いて取ることです — クロップパッドは暗い背景でも同じように動きます。
写真どうしが重なっていたら?
くっついたものは離しますが、重なったものは自動では分けません。一枚の角がもう一枚を覆っていると、隠れた部分はそもそもスキャンに写っておらず、どこで切るかを確かに決める自動の方法がありません。間違った場所を自信たっぷりに切るより、正直に人に任せるほうがよいと考えました。「二つに分ける」を押してそれぞれの半分を写真に合わせるか、少し離して取り直してください。
あせた色や傷も直してくれますか?
いいえ。クロップパッドはこの端末で、スキャンからプリント写真を切り出すだけです。スキャナードライバーではなく、修復もシャープ化も色補正もしません。写真はそれぞれスキャナーが見たとおりに出てきて、何もアップロードされません。色を整えたいなら、受け取ったファイルをいつもの写真編集ソフトで開いてください — 元に近いファイルから始めるほうが、そちらにとってもよいのです。
「写真ごとにまっすぐにする」を切るとどうなりますか?
傾いた写真を回さず、そのプリントを囲むまっすぐな長方形を置かれたまま切り出します。角にはふたが少し入ります。たいていはまっすぐにするほうが見栄えがよいです。どちらでも JPEG は保存のときに圧縮し直されるので、圧縮による劣化をまったく避けたいなら形式で PNG を選んでください。まっすぐにした写真の縁にふたが細く残ったら、「各辺を削る」(既定は 2 ピクセル)を上げてください。
どんなファイルを入れられますか? スキャナーが PDF で保存しました
JPEG、PNG、WebP はどこでも使え、ブラウザが開ける画像ならたいてい大丈夫です — Safari なら HEIC や TIFF も開けます。PDF はスキャナーが書く形、つまりページごとに JPEG 画像が入ったものだけが開き、ページごとに別々にトレイに入って「ファイル名 p2」のように名前が付きます。そうでない PDF は開かず、スキャナーで JPEG か PNG に保存するよう求めるメッセージを出します。
iPhone でとても大きなスキャンを開いたら?
A4 を 600dpi で取ると三千万画素を超えますが、クロップパッドはページ全体を一枚の絵として描きません。写真探しは長辺 1000 ピクセルの小さな控えで行い、切り出すときは元の画像から写真を一枚ずつ直接切り出すので、600dpi の A4 スキャンもスマホで開けます。写真一枚がブラウザのキャンバス一つに収まる大きさ(約 1600 万画素)を超えるときだけ、その写真が小さく保存され、そうメッセージで知らせます。
アルバム一冊をまとめてできますか?
できます。何枚ものスキャンをまとめて落とすとトレイに並び、スキャンごとに自分の枠を持ちます。一つずつ押して枠を確かめ、最後に「全スキャンを ZIP」を押せば、スキャン名と番号の付いた写真がまとめて届きます。トレイは「トレイを空にする」を押すまで残るので、途中でページを閉じても続きからできます。
ネットがなくても動きますか? 韓国語・日本語・ドイツ語も?
一度開いておけば、その後はインターネットなしで動きます。「インストール」や「ホーム画面に追加」でアイコンとしてパソコンやスマホに置けます。画面のことばは韓国語・英語・日本語・ドイツ語の四つで、右上から切り替えます。
