なぜボイスメモは練習テイクに厳しく、なぜ「アップロードしてAIノイズ除去」は信頼の置き方が違うのか
練習を録音する理由はたいてい二つです。昨日より良くなったか聴きたいか、先生やバンド仲間に「ここはこう弾くので合ってる?」と送りたいか。ところがスマホのボイスメモは人の声のために作られています。通話向けのノイズ抑制がギターの倍音を息と勘違いして削り、自動ゲインが静かなアルペジオをヒスごと持ち上げ、強いストロークは潰されます。できあがるのは「何を弾いたか」は分かっても「どう聴こえたか」は分からないファイルです。
そこで「ノイズ除去」アプリを探すのですが、その多くはファイルを自分のサーバーに上げて処理します。ガレージで弾いた2小節のために、部屋の音、自分の声、隣の部屋の会話まで丸ごと他人のサーバーに渡すことになります。しかもそういうアプリはたいてい最初の数本だけ無料で、その先はノイズ除去や書き出しが課金の後ろに隠れます。ヒスを減らす計算はブラウザの中で十分できます。いちばん静かな瞬間をノイズの基準にして、それより小さい成分を下げるだけなら、サーバーは要りません。
最後にトリムと書き出しです。送る前に冒頭30秒のチューニングと最後の咳を切り落とし、小さく録れてしまったテイクを-1 dBまで持ち上げるだけで、聴く側の体験は変わります。この二つがないレコーダーは結局ほかのアプリにファイルを移させ、そのアプリはまたアカウントを求めます。レックパッドは録音からノイズ除去、トリム、WAV/MP3書き出しまでを一つの画面で、この端末だけで終えるために作りました。
録って、選んで、整えて、書き出す
レックパッドはブラウザでそのまま開く無料の練習レコーダーです。大きな赤い録音ボタンを押すとマイクの許可を求め、停止を押すとテイクが波形になります。ブラウザが通話用に使うノイズ抑制と自動ゲインは切ってあるので、楽器と部屋の音がそのまま入ります。マイクがなくても「デモテイクを入れる」で編集をひととおり試せます。
波形をドラッグすると範囲が選択され、タップすると再生位置が動きます。「選択範囲だけ残す」はその外側を捨て、「選択範囲を削除」はその部分だけ取り除きます。切り間違えても元に戻すが何段階か残っています。ノイズ除去は弱め・ふつう・強めから選んでボタンを押すとこの端末で計算され、ゲインはdB単位で上げ下げ、ノーマライズはいちばん大きい音を-1 dBに合わせます。
納得できたらWAVかMP3でダウンロードします。どちらもこのタブの中で作られ、どちらも無料です。あとで続きをやりたければ名前を付けて下書きとして保存してください。下書きはこの端末のブラウザに残り、再読み込みしても一覧にあり、開いて編集し直したり、名前を変えたり、削除したりできます。
帯、録音カード、波形、編集、書き出し、下書き
- いちばん上の琥珀色の帯: 録音と処理はこの端末だけで、サーバーには送らないという約束です。サブスクと広告がないことも書いてあります。
- 録音カード: 大きな録音・停止ボタン、再生・一時停止、デモテイク。録音中は時間と入力レベルが見えます。マイクが拒否されたらどこで許可すればいいか案内します。
- 波形: ティールの波形の上にプラムの再生位置と琥珀色の選択範囲。ドラッグで選択、タップで移動、端をドラッグして調整。下に長さ・位置・選択範囲の時間が出ます。
- 編集: 選択範囲だけ残す、選択範囲を削除、選択を解除、元に戻す。3段階のノイズ除去とdB単位のゲイン、-1 dBノーマライズ。処理中は「この端末で処理中」と表示されます。
- 書き出し: WAVをダウンロードとMP3をダウンロード。MP3への変換はこの端末で行い、短い進行表示が出ます。どちらも無料、支払いなし。
- この端末の下書き: 名前を付けて保存し、一覧から開く・名前を変更・削除。開いている下書きは枠で示され、もう一度保存するとその下書きが更新されます。
- 最下部: 約束のチップ(途中の広告なし、アカウント不要、ノイズ除去は無料、WAV/MP3は無料、この端末だけ、アップロードなし)とプライバシー・利用規約・ガイドのリンク。
音が残る場所
マイクから入った音はこのブラウザのタブの中に数値として残り、ノイズ除去・トリム・ゲイン・MP3変換もすべてそのタブの中で計算されます。レックパッドには音を送るサーバーがなく、アカウントも同期もありません。下書きとして保存すると、この端末のこのブラウザにだけ残ります。ほかの端末やほかのブラウザからは見えず、移したいならWAVをダウンロードして自分で持っていきます。ブラウザのサイトデータを消すと下書きも消えるので、残したいテイクはダウンロードしておいてください。
本当に何もアップロードしませんか?どう確かめますか?
ページを一度開いたあと機内モードにして、録音、ノイズ除去、WAV/MP3のダウンロードを試してください。すべてそのまま動きます。音を受け取るサーバーの住所がアプリの中にありません。ブラウザの開発者ツールのネットワークタブを開いたままでも、録音や除去、書き出しを押したときに何のリクエストも出ません。
ノイズ除去が演奏まで削ってしまったら?
元に戻すを押せば直前の状態に戻ります。そのあと強さを「弱め」にしてもう一度試してください。この除去はテイクのいちばん静かな瞬間をノイズの基準にするので、録音を押してから1秒ほど黙ってから弾くと基準がより正確になります。とても静かな余韻や長いサステインは強めの設定でぼやけることがあります。そういう曲なら弱めで一度だけかけるほうが向いています。
WAVとMP3、どちらを送ればいい?
先生やバンドのチャットに送るならMP3が小さくてどこでも開けます。あとで別のソフトでさらに編集したり、複数のテイクを重ねたりするつもりならWAVを残してください。WAVは劣化がなく、このアプリの下書きも同じ形式で保管されます。どちらも無料で、回数の制限はありません。
無料ですか?広告やアカウントは?
無料で、途中に割り込む広告も全画面広告もありません。アカウントを作る必要も、ログイン画面もないので、ログインの問題で下書きが消えることもありません。ノイズ除去、トリム、WAV/MP3書き出しはすべて支払いなしで使えます。このツールはtry-dabble.comで作っている小さなローカルアプリの一つで、ご意見はこのページのフィードバックを送るからお寄せください。
